RI ASIA JAPAN 2018

概要


持続可能な投資リターンと、持続可能なビジネス成長が、同じコインの裏表にあることを理解している投資家や企業にとって、サステイナビリティは前線、かつ中心的な事項となってきています。これは、投資家と企業が望ましい関係構築を通じ、協調的な価値創造のために共に取り組むべきと唱えた、2014年発表の伊藤レポートの核となる教義でもあります。

GPIFは、企業と株主が長期的な成長を目指し協働することで、相互利益を得るという、伊藤教授の論理に従ってきました。伊藤レポートを受け入れている日本の年金基金はGPIFばかりでなく、その潜在的可能性に熱心になっている現地投資マネジャーも少なくありません。しかしながら、多くの投資家にしてみれば、その反応は単なる形式的なものとしか見られていないかもしれません。

サステイナビリティをビジネス習慣に取り込もうとしている日本の企業の反応を考えた時、これは実に奇妙なことです。なるほど、これらの企業は、海外投資家からの直接的な圧力に押されているだけかもしれません。しかし、企業行動の改善によって実現される持続可能な成長、というコンセプトは、確実にCSR部署から投資関連部署へ、更には日本のCEOやCFOへと流れていっています。国連持続可能な開発目標(SDGs)などの動きが、どのように協働的な価値を創造するかについて、投資家と企業が議論できる共通言語を作り出すことで、これを後押ししています。

今こそ多くの投資家が、これらのリーダーに続く時です。RIアジア・ジャパン2018は、日本国内外の専門家を多数招き、持続可能な投資、持続可能なビジネス習慣の、最善の例をご紹介します。



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